長崎大学病院 再生医療・外科診療センター

Greetingセンター長挨拶

このたび、再生医療・外科診療センター長を拝命いたしました金高と申します。
私は、1994年に長崎大学旧第二外科に入局し、関連病院にて外科医として研鑽を積んでまいりました。
1999年より3年間、国立がんセンターに国内留学する機会を得、病理学、分子生物学、動物実験に従事し、このときの経験が現在の私の研究の基礎となっております。
2009年からは現移植・消化器外科に帰局し、以後15年以上、上部消化管外科の診療科長として臨床に従事しております。

About再生医療センターについて

腹部外科手術の基本は、癌や病気などに侵された臓器の摘出と、切除手術によって失われた部位の再建です。解剖学的な“食べ物の通り道”は切除された臓器に近い胃、小腸などによって再建されますが、残念ながら失われた機能は完全に戻ることはありません。
従って多くの外科医は、患者さんの術後の“生活の質“を取り戻すため、再生医療によって機能を再生することが出来ないか考えています。
またこのような再生医療は、先天的な機能障害に苦しむ患者さんの希望にもつながるものです。
現在世界中で再生医療の研究が進められており、まだまだいくつものハードルはあるものの、近い将来、ごく普通にヒトの細胞、組織が再生を目的とした医療として用いられる時代が来るものと思われます。